法政大学には、英検など外部の英語検定試験スコアを利用して受験できる学部・学科が存在します。
英語が得意で早くからコツコツスコアアップしてきた人にとって、非常に有利な入試形態なのでチャレンジしてみましょう。
今回は、法政大学で英検を利用して受験できる学部や試験方式について解説します。
法政大学で英検を利用して受験できる学部や試験方式
早速、法政大学で英検を利用して受験できる学部・試験方式を解説します。
全学部に導入されているわけではないので、あらかじめ注意しておきましょう。
GIS(グローバル教養学部)のA方式
GIS(グローバル教養学部)のA方式は、募集人員が最も多い、各学部による個別日程入試です。
3科目(GISは英語外部試験を出願資格かつ英語の得点に換算)で受験が可能です。
なお、実用英語技能検定(CBT含む)のCSE2.0スコアにおける得点が、1級以上であれば200点満点中の185点に換算されます。
準1級以上かつ2,350点以上を獲得できていれば、175点に換算されるので覚えておきましょう。
15学部の英語外部試験利用入試
英語外部試験利用入試では、英語外部試験の基準を満たせば、1科目で受験が可能です。
出願資格型と換算型の2種類があるので、自分にとってどちらが有利か選定しておくことが欠かせません。
なお、出願資格型は下記14学部で実施されており、換算型はGIS(グローバル教養学部)のみでの実施です。
- 【法学部】:準1級以上
- 【文学部】英文学科:準1級以上
- 【経済学部】国際経済学科:準1級以上
- 【社会学部】:2級以上
- 【経営学部】:2級以上
- 【国際文化学部】:準1級以上
- 【人間環境学部】:2級医女王
- 【現代福祉学部】:2級以上かつ2,150点以上
- 【キャリアデザイン学部】:2級以上
- 【GIS(グローバル教養学部)】:1級以上
- 【スポーツ健康学部】:2級以上
いずれの場合も全国10都市で受験日が設けられているので、自宅最寄りの会場で受験していきましょう。
なお、T日程入試と英語外部試験利用入試の併願も可能です。
受験科目と出題範囲が同一のパターンの場合、複数学部の併願ができるので活用してみるのもおすすめです。
法学部・経済学部の英語外部試験利用自己推薦入試
法学部・経済学部の自己推薦入試においても、英検のスコアが利用できます。
実用英語技能検定(CBT を含む) 準1級以上であれば、出願可能です。
法学部の場合、下記の点数を取得していれば出願できるので、英検にこだわる必要はありません。
① 実用英語技能検定(CBT を含む) 準1級以上(公益財団法人日本英語検定協会主催)
② TOEFL iBT®(TOEFL iBT® Home Edition および TOEFL iBT® Paper Edition を含む)
72点以上(うち Speaking10以上かつ Writing10以上)
※Test Date スコアのみを出願スコアとして活用します(MyBestTMスコアは活用しません)。
③ IELTS(Academic Module)(IELTS ペーパー版および IELTS コンピューター版)
band 6.0以上(うち Speaking4.0以上かつ Writing4.0以上)
④ TOEIC®L&R、TOEIC®S&W あわせて1095点以上(うち TOEIC®S&W は Speaking100点以上かつ
Writing100点以上)
⑤ TEAP 309点以上(うち Speaking60点以上かつ Writing90点以上)
⑥ TEAP CBT 600点以上(うち Speaking120点以上かつ Writing100点以上)
⑦ GTEC CBT タイプ 1190点以上(うち Speaking280点以上かつ Writing240点以上)
⑧ ケンブリッジ英語検定 162点以上(うち Speaking142点以上かつ Writing142点以上)
経済学部の場合は、下記の通りです。
(1) 実用英語技能検定(CBT を含む) 準1級以上(公益財団法人日本英語検定協会主催)
(2) TOEFL iBT®(TOEFL iBT® Home Edition および TOEFL iBT® Paper Edition を含む)
72点以上(うち Speaking10以上かつ Writing10以上)
※Test Date スコアのみを出願スコアとして活用します(MyBestTMスコアは活用しません)。
(3) IELTS(Academic Module)(IELTS ペーパー版および IELTS コンピューター版) band 6.0
以上(うち Speaking4.0以上かつ Writing4.0以上)
(4) TOEIC®L&R、TOEIC®S&W あわせて1095点以上(うち TOEIC®S&W は Speaking100点以上か
つ Writing100点以上)
(5) TEAP 309点以上(うち Speaking60点以上かつ Writing90点以上)
(6) TEAP CBT 600点以上(うち Speaking120点以上かつ Writing100点以上)
(7) GTEC CBT タイプ 1190点以上(うち Speaking280点以上かつ Writing240点以上)
(8) ケンブリッジ英語検定 162点以上(うち Speaking142点以上かつ Writing142点以上)
法政大学の英検利用はいつまでに受験した試験ならOK?
法政大学の共通テスト利用で使用する英検のスコアは、最も早い試験日より2年以内のスコアに限る、とされています。
つまり、高校1年次や中学生の段階でどれだけ高スコアを叩き出していたとしても、法政大学の共通テスト利用の合否判定に使うことはできないのです。
わかりづらいと感じる人は、高校2年次に進級した春以降のスコアを提出するイメージでいるとよいでしょう。
(ただし浪人生や社会人法政大学を受験する場合は、通常通り最も早い試験日より遡って2年以内のスコアをイメージする必要があります)
とはいえ、高校1年次に得た英語スキルは確実に翌年以降も役立つため、受験が無駄になることはありません。
早い段階から外国語検定試験対策をはじめ、高校1年次のうちに出題傾向や試験の雰囲気に慣れておき、高校2年次になった瞬間から受験に使えるハイスコアを狙う学生も多いものです。
外国語検定試験の受験チャンスは限られているため、1回1回の受験機会を無駄にしないよう、早い段階から対策しておきましょう。
英検を持っておくべき理由
前述の通り、法政大学の合格をより確実にしたいのであれば英検を取得しておくことがおすすめです。
下記では、その理由を解説します。
早い段階からコツコツスコアアップにチャレンジできるから
法政大学は受験から2年以内の英検スコアを合否判定に利用できるとしています。
そのため、高校2年次(もしくはさらに早い時期)からコツコツ英検にチャレンジし続け、スコアアップしていき最も高いスコアを出せた回の結果を提出するのが理想だと言えるでしょう。
試験当日の一発勝負に頼らなくて済むため、緊張しがちな人はなお英検を取得しておくメリットがあるといえます。
基礎学力をつけるという受験本来の狙いにも通じるものがあるため、ぜひチャレンジしてみましょう。
当日の体調や試験難易度の影響を受けずに済むから
共通テストや一般入試(全学部入試)当日は、何が起きるか分かりません。
当日急に体調不良に見舞われて本来の力を発揮できなかったり、予想以上に難しい問題が連発されて焦ってしまったりすることもあるでしょう。
しかし試験は「やり直し」が利かず、涙を飲む結果になった先輩受験生は多いのです。
英検も同様にやり直しは利かないものの、受験のチャンスが多いため再チャレンジしてスコアアップを狙えます。
自分が持つ本来の学力を評価してほしいときにこそ、英検利用のシステムを活用していきましょう。
まとめ
法政大学では、英検スコアを活用して入試本番当日の負担を軽減することが可能です。
また、入試方式によっては英検のスコアがないと出願すらできないケースもあるので、あらかじめ基準を確認しておきましょう。